「海外留学をしてみたいけれど、どの国に行けばいいのか分からない。」
そんな方に、2019年頃に私が実際に約6ヶ月間留学したマルタでの生活について紹介します。
実際に約6ヶ月間生活してみると、英語力だけではなく、海外で生活することの大変さや、さまざまな国の人と暮らす面白さも経験することができました。
この記事では、マルタでの寮生活、授業、英語力の変化、留学にかかった費用、現地で経験したトラブルなど、実際に6ヶ月間の留学生活を振り返りながら紹介していきます。
なぜマルタへ留学したのか
私がマルタへ留学しようと思ったきっかけは、将来的に日本ではなく海外で働いてみたいと考えていたからです。
そのためには、まず英語力を身につける必要があると考え、海外留学を決意しました。
留学先を探す際に、特に重視したのは「できるだけ日本人が少ない環境で生活すること」。
日本人が多い環境にいると、どうしても日本語を使う機会が増えてしまいます。
せっかく海外へ行くのであれば、英語を使わなければ生活できないような環境に身を置きたいと思っていました。
また、ヨーロッパの国々の中では比較的留学費用を抑えられることも、マルタを選んだ理由の一つです。
当初は1年以上の滞在を計画していましたが、新型コロナウイルスの影響でロックダウンになる可能性があり、帰国する選択をしました。結果的に私は約6ヶ月間マルタで生活することになりました。
もし新型コロナウィルスの影響がなければ、さらに長くマルタに滞在していたと思います。
マルタでの6ヶ月間の生活
私が生活していたのは、マルタのセント・ジュリアンズ(St. Julian’s)です。
セント・ジュリアンズ(St. Julian’s)ってどんな場所?
セント・ジュリアンズ(St. Julian’s)ってどんな場所?

セント・ジュリアンズの街並み
撮影:Sree Travel 編集部
セント・ジュリアンズは、レストランやバー、ショップ、クラブ、カジノなどが集まるマルタの繁華街の一つ。観光で訪れる人だけでなく、留学生も多く生活しているエリアです。
私が滞在していた2019年当時は、古くからある建物と比較的新しく建てられた建物が混在しており、街のあちこちで開発が急ピッチで進んでいるような印象を受けました。
繁華街ということもあり、遊びに行く場所には困りません。友人と食事をしたり、夜に出かけたりするにも便利な立地でした。また、スーパーも複数店舗あったため、普段の生活に必要なものを購入する際にもそれほど困りませんでした。

開発が進むセント・ジュリアンズ。建設中の建物があちこちに見られました
撮影:Sree Travel 編集部
当時は建設中だったこの建物も、今頃は完成しているのでしょうか。
久しぶりに写真を見返してみると、セント・ジュリアンズで過ごした当時の生活を思い出します。
ちなみに、後になってGACKTさんのYouTubeを見ていたところ、GACKTさんも過去にセント・ジュリアンズに住んでいた時期があることを知りました。
自分が実際に住んでいた場所と、まさか近いエリアで生活していたとは思わず、これは個人的にかなり驚いた出来事でした。笑
今振り返ると、セント・ジュリアンズは「英語を勉強する場所」というだけではなく、海外で生活していることを実感しやすい環境だったと思います。
セント・ジュリアンズ(St. Julian’s)での寮生活
セント・ジュリアンズでの寮生活
私がマルタで生活するうえで、6ヶ月間の拠点となったのが語学学校の寮でした。
留学費用をできるだけ抑えたかったこともあり、私はかなり安い寮を選びました。
そのため、設備は必要最低限。
部屋は最大7〜8人で生活するタイプで、ルームメイトも様々な国の人でした。
日本では、これほど多くの人と同じ部屋で生活した経験がなかったので、最初はかなり新鮮でした。
ただ、快適な寮生活とは決して言えません。笑
私が滞在していた寮には、洗濯機もエアコンもありませんでした。
マルタの夏は暑かったので、エアコンがないのはなかなか大変。
そして冬になると、今度は暖房の問題がありました。
正確には、各部屋にヒーターが一つだけ用意されていました。最大7〜8人で生活する部屋にヒーターが一つ。もちろん寒い日は当然取り合いになり、ルームメイト同士で揉めることもありました。笑
さらに、シャワーにも独特のルールがありました。
私が滞在していた寮では、シャワーで使えるお湯の量に限りがあり、大人数で続けてシャワーを浴びると、後半にはお湯がなくなってしまいます。
そのため、シャワーの後半はお湯ではなく、まさかの水。笑
「今日はお湯が残っているかな?」と、少し気にしながらシャワーを浴びていました。
(※これはあくまで私が2019年に滞在した寮での話です。マルタの寮がすべて同じ環境というわけではありません。)
今振り返ると、こうした設備面での苦労は、私自身が留学費用をできるだけ抑えようとして、かなり安い寮を選んだことも大きかったと思います。
「少しでも留学費用を抑えたい」という気持ちが強く、快適さよりも料金を優先した結果でした。
これからマルタ留学をする方は、寮を選ぶ際に料金だけではなく、部屋の人数やエアコン、暖房、洗濯機、シャワーなどの設備もしっかり確認することをおすすめします。笑
<英語を使わなければ生活できない環境>
一方で、この寮生活は英語力を伸ばすという意味では非常に良い環境でした。
ルームメイトは様々な国の人だったため、日常的なコミュニケーションは基本的に英語。
留学したばかりの頃は、本当に英語が話せませんでした。
相手の言っていることも聞き取れず、伝えたいこともうまく伝えられない。
「これを英語でどう言えばいいんだろう?」
と考えているうちに会話が進んでしまうこともあり、かなりフラストレーションが溜まりました。
これまで生きてきて、コミュニケーションで困った経験がほとんどなかった私にとって、これはかなりきつい経験でした。
それでも、寮に戻れば外国人のルームメイトがいる。
英語を使わなければ、日常生活そのものが成り立ちません。
必然的に英語を使う毎日を送ることで、少しずつ英語が口から出てくるようになりました。
6ヶ月間の留学を終える頃には、留学当初と比べて、英語がかなりすんなり出てくるようになったと実感しています。
<留学ならではの交流や楽しみ>
様々な国のルームメイトと一緒に生活し、各国の伝統料理を作って振る舞ったり、逆に料理を振る舞ってもらったりすることもありました。
夜には友人たちとナイトクラブへ繰り出すこともありました。治安のいいマルタですが、このエリアはある程度の注意は必要です。

撮影:Sree Travel 編集部
勉強は日本でできますが、現地に行ったからこそできた経験は、すごく貴重で印象に残っています。
<楽しいことばかりではなかった寮生活>
もちろん、寮生活には楽しい思い出だけではありません。
私が住んでいた寮では、別の部屋に強盗が入ることが何度かありました。
特に、1人部屋や2人部屋など、少人数で利用している部屋が狙われており、MacBookなどを盗られた人もいました。
海外で生活する以上、日本と同じ感覚で防犯を考えてはいけないと実感した出来事です。
ただ、こうしたトラブルも含めて、今振り返ると非常に濃い6ヶ月間でした。
設備面では決して快適とは言えない寮でしたが、様々な国の人たちと一緒に生活した経験は、今でも強く印象に残っています。
そして何より、英語を使わなければ生活できない環境に身を置いたことで、英語に対する苦手意識を少しずつ克服できました。
私にとってマルタ留学の寮生活は、快適さよりも「海外で生活する」という経験そのものを得られた6ヶ月間だったと思います。
授業はどんな感じ?
平日は、午前または午後に英語の授業がありました。授業は半日なので、授業の前後は基本的に自由時間でした。

実際に受けていた授業の画面抜粋の画像です。よくディスカッション形式で行っており、スピーキング力とリスニング力がつきました。
撮影:Sree Travel 編集部
そのため、授業以外の時間をどのように過ごすかは自分次第でした。
私の場合は、寮に戻れば外国人のルームメイトがいて、日常会話も基本的に英語。
街に出ても、もちろん日本語を使う機会はほとんどありません。
授業だけで英語を勉強するというよりも、生活そのものが英語の練習になっていました。
ただ、留学当初は本当に英語が話せませんでした。
授業で先生が話していることを聞き取れないことも多く、自分が伝えたいことを英語にすることもできません。
特に苦しかったのが、コミュニケーションがうまく取れないことでした。
今までの人生で、言葉が通じないことでここまでフラストレーションを感じた経験はありませんでした。
「言いたいことはあるのに、言葉にできない。」
このもどかしさは、実際に海外で生活してみないと分からない感覚だと思います。
それでも、毎日英語を使わなければならない環境にいると、少しずつ変化が出てきました。
最初は単語を並べるだけだった会話も、徐々に文章として話せるようになり、相手の言っていることも少しずつ聞き取れるようになっていきました。
そして、6ヶ月間の留学を終える頃には、留学当初と比べて英語がかなりすんなり口から出てくるようになりました。
もちろん、6ヶ月留学しただけで英語が完璧に話せるようになったわけではありません。
それでも、「英語を話すことへの抵抗感がなくなった」というのは、自分にとって大きな変化でした。
振り返ってみると、英語力が伸びた一番の理由は、授業だけではなく、英語を使わなければ生活できない環境に身を置いたことだったと思います。
マルタ留学にかかった費用
※この記事で紹介している費用は、2019年に私が約6ヶ月間マルタへ留学した際の実際の支払記録をもとにしています。現在の授業料・寮費・航空券・保険料などとは異なる可能性がありますので、あくまで当時の一例としてご覧ください。
私が2019年にマルタへ約6ヶ月間留学した際、実際にどのくらいの費用がかかったのかをご紹介します。
当時の資料を整理していたところ、留学時の見積書だけでなく、銀行振込明細や海外旅行保険、航空券の支払いに関する記録も残っていることが分かりました。
そこで今回は、記憶だけではなく、実際に残っている資料をもとに費用を整理してみました。
実際に支払った費用
現在確認できる支払い記録をまとめると、以下のようになります。
確認できた支払額は、合計804,719円でした。
当時の私自身の記憶では、「現地での旅行費用を除いて、6ヶ月で80万円くらいだったかな」という程度でした。
今回、実際の資料を確認してみると、ほぼ記憶していた金額と一致していました。
| 項目 | 実際の支払い額 |
| 一時金 | 50,000円 |
| 学校・寮など | 512,897円 |
| 振込手数料 | 432円 |
| 海外旅行保険 | 112,950円 |
| 航空券 | 128,440円 |
| 確認できた合計 | 804,719円 |
学校と寮にかかった費用
留学費用の中で大きな割合を占めていたのが、学校と寮にかかった費用です。
当時の見積書によると、24週間の授業料は2,760€。
また、「学生費用」として1,440€が記載されており、こちらには寮の滞在費や清掃代などが含まれていました。
その他にも、教材費や滞在先手配料、空港送迎、マルタ環境税などの費用が記載されています。
当時の見積書に記載されていた適用レートは、1€=130.34円でした。
私の場合は、留学費用をできるだけ抑えることを優先していたため、寮についても料金を重視して選んでいました。
実際の寮での生活については、前述の「セント・ジュリアンズでの寮生活」で詳しく紹介しています。
海外旅行保険
海外旅行保険には、112,950円支払っていました。
約6ヶ月間の留学だったため、短期間の海外旅行と比べると保険料もそれなりの金額になります。
当時の資料が残っているため、今回の記事では実際に支払った金額を掲載しています。
これから長期留学をする方は、授業料や滞在費だけでなく、海外旅行保険などの費用もあらかじめ予算に入れておくことをおすすめします。
航空券
日本とマルタを往復する航空券には、128,440円支払っていました。
こちらも2019年当時の実際の支払額です。
航空券は、渡航する時期や航空会社、経由地などによって料金が大きく変わります。
そのため、現在マルタ留学を検討している方は、当時の私の航空券代をそのまま現在の目安として考えないようにしてください。
現地での生活費について
一方で、マルタ滞在中に使った食費や日用品、交通費などについては、正確な金額を確認できる資料が残っていませんでした。
そのため、この記事では推測で金額を出すことはしていません。
また、マルタ滞在中には周辺の国への旅行などもしていますが、これらの旅行費用についても今回の804,719円には含めていません。
つまり、804,719円=6ヶ月間の留学にかかった全ての費用というわけではありません。
あくまで、現在手元に残っている資料から実際に確認できた支払額です。
6ヶ月間のマルタ留学で英語力は伸びた?
留学前の英語力
留学前の私の英語力は、簡単な受け答えができる程度でした。
海外旅行で簡単な注文をしたり、最低限の意思を伝えたりすることはできましたが、英語で会話を続けられるほどの力はありませんでした。
そのため、マルタに到着してからの授業は、想像していた以上に大変でした。
3ヶ月目頃から少しずつ変化が
最初の1ヶ月から3ヶ月頃までは、とにかく我慢の時期でした。
授業では先生が何を言っているのか分からない。
質問されても、どう答えればいいのか分からない。
自分が伝えたいことも英語にできない。
そんなことの繰り返しでした。笑
「本当に6ヶ月もここでやっていけるのかな」と思うこともありました。
それでも毎日授業を受け、英語を聞き、できるだけ英語を使う環境に身を置くようにしていると、3ヶ月目の途中くらいから少しずつ変化を感じるようになりました。
それまで聞き取れなかった先生の言葉が、少しずつ聞き取れるようになってきたのです。
もちろん、突然ペラペラに話せるようになったわけではありません。
ただ、それまで「何を言っているのか全く分からない」という状態だったのが、「なんとなく言っていることが分かる」という状態に変わっていきました。
この頃から、英語を聞くことや話すことに対する抵抗感も少しずつ減っていったように思います。
私にとっては、最初の3ヶ月を乗り越えたことが大きな転機でした。
英語を話す機会をできるだけ多く作る
私は、マルタで生活している間、できるだけ英語を話す機会を作るようにしていました。
授業だけで英語を使っていても、それ以外の時間に日本語ばかり使っていては、せっかく海外にいる意味が薄れてしまうと思ったからです。
学校の授業はもちろん、友人との会話や買い物、外食など、できるだけ英語を使うように意識していました。
最初の頃は、自分の言いたいことを英語にできず、もどかしい思いをすることも多かったです。
それでも、間違っていてもいいから話してみる。
分からなければ聞き返してみる。
そうやって少しずつ英語を使うことに慣れていきました。
今振り返ると、英語力が伸びた理由の一つは、授業を受けるだけではなく、日常生活の中でもできるだけ英語を使うようにしていたことだと思います。
日本人との交流も悪いことではない
マルタで生活していると、当然ですが日本人と話す機会もあります。
留学中は、できるだけ英語を使うようにしていましたが、日本人と日本語で話すこともそれなりにありました。
英語力を伸ばすことだけを考えると、「日本人とは話さない方がいい」と考える人もいるかもしれません。
しかし、私は日本人との交流も決して悪いことではないと思っています。
日本語で話すことで気持ちが楽になることもありますし、現地で生活するうえで役立つ情報を教えてもらえることもありました。
特に、実際にマルタで生活している日本人だからこそ知っている情報は、とても貴重でした。
大切なのは、日本人と話すこと自体を避けるのではなく、英語を使う時間もしっかり作ることだと思います。
私自身も、日本語で交流する時間と英語を使う時間のバランスを意識していました。
6ヶ月後、日常生活には困らない程度に
6ヶ月間の留学を終える頃には、日常生活で英語を使うことに大きな抵抗はなくなっていました。
買い物をしたり、レストランで注文したり、現地の人と簡単な会話をしたりと、日常生活で必要になる英語であれば、ある程度対応できるようになりました。
もちろん、難しい話題について自由に議論できるほどの英語力が身についたわけではありません。
それでも、留学前には簡単な受け答えしかできなかった自分が、6ヶ月後には「英語を使って生活する」ことに困らない程度まで成長できたことは、大きな変化だったと思います。
特に大きかったのは、英語そのものだけではなく、「間違っていても、とりあえず話してみよう」と思えるようになったことです。
留学前は、間違った英語を話すことに少し抵抗がありました。
しかし、マルタで毎日のように英語を使っていると、完璧な英語でなくても、自分の意思を伝えることの方が大切だと感じるようになりました。
私にとって6ヶ月間のマルタ留学は、英語を学ぶだけではなく、英語を使って生活することへの自信を身につける期間でもありました。
また、私の場合は、新型コロナウイルスの影響もあり、予定していた留学生活を終えて日本へ帰国することになりました。
もし新型コロナウイルスがなければ、6ヶ月を超えてマルタに滞在していたでしょう。
今振り返ると、もう少し長く現地で生活して、さらに英語を使う環境に身を置いていれば、より英語力を伸ばすことができたのではないかと思っています。
6ヶ月間でも大きな変化を感じることができたので、長期間の海外生活だからこそ得られる英語力の向上も、今になって少し気になります。
今振り返って「もっとこうすればよかった」と思うこと
6ヶ月間の留学生活を振り返ってみると、「もっとやっておけば良かったな」と思うこともあります。
その一つが、現地のワンコインBarにもっと行くことです。笑
当時は、学校や寮で過ごすことが多く、英語を話す機会を自分なりに作ってはいましたが、今振り返ると、もっと積極的に外へ出て、現地の人や他国から来ている留学生と交流すれば良かったと思います。
Barのような場所であれば、学校とは違った自然な会話をする機会も増えます。
英語の勉強という感覚ではなく、実際にお酒を飲みながら会話をすることで、より自然な英語を身につけるきっかけにもなったのではないかと思います。
もちろん、当時の自分としては、それなりに英語を使う努力をしていたつもりです。
それでも、6ヶ月間という限られた時間を考えると、「もっと外に出て、もっと英語を使えば良かった」というのが今の正直な感想です。
これから留学する方には、学校の授業だけで満足せず、ぜひ積極的に外へ出て、いろいろな人と交流してみてほしいと思います。
多少英語が間違っていても、意外と何とかなりますよ。笑

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