「マルタ留学って実際どうなの?そもそもマルタって、留学先として向いているの?」
「本当に英語力は伸びる?」
「日本人ばかりじゃない?」
「費用をかけて行く意味はある?」
「一人でも安心して暮らせる?」
マルタ留学を検討している方の中には、このような疑問を持っている方もいるのではないでしょうか。
私は2019年にマルタへ留学し、セント・ジュリアンズで約6ヶ月間生活しました。
実際に留学生活を送ってみると、英語を使う環境や多国籍の人たちとの交流など、マルタならではの魅力を感じる一方で、交通や住環境など、不便に感じることもありました。
この記事では、約6ヶ月間マルタで生活した実体験をもとに、マルタ留学のメリット・デメリットを紹介します。
何年経っても思い浮かぶマルタ留学のメリット
ヨーロッパ旅行が格段に安くいける
マルタ留学のメリットの一つとして、ヨーロッパ旅行が圧倒的にしやすくなることです。
日本からヨーロッパへ旅行する場合、どうしても航空券代が高くなり、移動時間も長くなります。
一方、マルタからならヨーロッパ各国へのフライトが多く、日本から行くよりも航空券代をかなり抑えられます。
さらに、国によっては数時間程度で移動できるため、週末や学校の休みを利用して旅行することもできます。
私自身、マルタ留学中にヨーロッパ各国を旅行しました。
英語を学びながら、これまでなかなか行く機会のなかった国にも気軽に行ける。
これは、マルタ留学ならではの大きな魅力だと感じました。
ヨーロッパの中では、比較的留学費用を抑えやすい
マルタは、欧米の主要な留学先と比較すると、留学費用を比較的抑えやすいというメリットもあります。
私自身が実際にマルタへ約6ヶ月留学した際にかかった費用については、こちらの記事で詳しくまとめています。
留学期間や学校、滞在方法によって費用は変わりますが、留学先を選ぶ際の選択肢の一つとして、マルタは検討しやすい留学先だと感じました。
英語を使う環境を自分で作れる
これはマルタ留学に限った話ではありませんが、英語を使う環境を自分で作れることがメリットです。
私の場合は寮の大部屋に住んでいたため、さまざまな国籍の人たちと毎日生活を共にしていました。
一緒に住んでいれば、自然とコミュニケーションを取る機会が増えます。学校でもクラスメイトに積極的に声をかけ、学校のスタッフや先生ともできるだけ会話するようにしていました。
そうやって自分次第でメリットに変えることができます。できなければデメリットにもなります。
「留学したから英語が話せるようになる」のではなく、「留学先で英語を使ったから英語が身につく」ということになります。
日本以外で生活する経験ができる
留学では英語力を伸ばすことも大切ですが、
日本以外の国で実際に生活する経験ができたことは、大きな財産になります。
旅行で海外を訪れるのと、実際にそこで生活するのとでは、圧倒的に違います。
学校へ通い、買い物をして、食事をして、さまざまな国籍の人たちと一緒に生活する。
そうした日常を海外で経験することで、日本にいるだけでは気づかなかったことや、当たり前だと思っていたことを考える機会が増えました。
英語力だけを考えれば、留学にはさまざまな選択肢があります。
でも、「日本ではない場所で一定期間生活した」という経験そのものが、私の人生にとっては非常に大きな財産になっています。
物事を天秤にかけて考えるようになる
海外で生活すると、これまで当たり前だと思っていた日本の常識を、少し離れたところから見ることができるようになります。
例えば、日本のスーパーでは店員さんがとても丁寧に接客してくれますよね。
一方、マルタでは日本と比べると接客がかなりラフで、横柄な態度が目立つこともありました。商品を普通に扱うという感覚も日本とは違い、卵のような割れやすい商品まで普通に投げることがあります。笑
マルタでもチップを渡すことはあるようですが、私自身は留学中に「チップを渡したい」と思うようなサービスを一度も受けなかったため、払ったことはありません。
また、バスにも違いがあります。
日本では、バス停で待っていれば基本的にバスが停まってくれますよね。
ところがマルタでは、乗りたいという意思表示をドライバーに見せないと、そのまま通過されることがあります。笑
こうした経験をすると、「日本ではこうするのが当たり前」と思っていたことが、世界共通の常識ではないと改めて実感します。
もちろん、日本の丁寧な接客が良いと思う人もいれば、マルタのようなラフな接客の方が気楽で良いと思う人もいるでしょう。
大切なのは、どちらが正しいと決めつけることではありません。
日本と海外、それぞれの違いを実際に経験することで、「これは本当に自分にとって良いことなのか?」と、一度立ち止まって考えられるようになる。
これが、私が「物事を天秤にかけて考えるようになった」と感じる理由です。
良し悪しの判断は人それぞれです。
だからこそ、海外で生活することで日本の常識だけを基準にするのではなく、いくつかの選択肢を知ったうえで、自分なりの答えを考えられるようになる。
これは、留学を通して得られた大きな財産の一つだと思います。
何年経っても思い浮かぶマルタ留学のデメリット
日本人が思った以上にいた
マルタ留学をする前、私は「日本人が少ない環境で英語を学べる」というイメージを持っていましたが
実際に留学してみると、私が想像していたよりも日本人が多いと感じました。
もちろん、これは私が通っていた語学学校や留学した時期によるものだと思います。
特にオフシーズンに限って言えば、日本人率が非常に高い授業を受けることもありました。
実際に、私が受けた授業では6人中4人が日本人ということもありました。
さすがにそのときは、「せっかくマルタまで来て、これでは授業を受ける意味がないのでは……」と落胆した時のことを鮮明に覚えています。
決して安くない授業料を払って、海外まで来ているわけです。
もちろん授業では英語を使ってディスカッションをするので、
日本人同士で英語を話す練習にはなります。
しかし、それは日本でできます!
実際の海外生活では、さまざまな国籍の人と英語でコミュニケーションを取ることになります。
人によって発音や話すスピード、言葉の選び方、母語による英語の訛りも違います。
そうした英語を聞き取る経験ができてこそ、留学の大きなメリットとなります。
だからこそ、日本人だけ、あるいは日本人が多い授業になってしまうと、「せっかくマルタまで来たのに、この機会を十分に活かせていないな」と痛感します。
もちろん、日本人がいること自体がデメリットというわけではありません。
日本人同士だからこそ分かり合えることもありますし、留学生活で困ったときに相談できるというメリットもあります。
また、メリットのところで「英語を使う環境を自分で作れる」と書いたように、最終的には日本人がいるかどうかよりも、自分がどのように過ごすかが重要です。
ただ、私のように「できるだけ日本人が少ない環境で英語を使いたい」と考えて留学するのであれば、学校だけでなく、留学する時期によっても日本人の割合が変わる可能性があることは知っておいた方がいいでしょう。
私自身、実際に留学してみて、留学先だけではなく、どの学校に、どの時期に留学するのかまで考えることが大切だと感じました。
語学学校の先生によって授業の質に差がある
マルタ留学中、もう一つ気になったのが、先生によって授業の質にかなり差があったことです。
もちろん、実践的な英語表現や実際の使い方まで教えてくれる先生もいました。
一方で、教科書に沿って授業を進めるだけの先生もいて、授業内容にはかなり差がありました。
中でも特に印象に残っているのが、マルタの大学生がアルバイトとして担当していた授業です。
その授業では、動画を流して、それを見て終わるということがありました。
ディスカッションをするわけでもなく、ただ動画を見ているだけ。
「これなら家で動画を見ればいいのでは?」と思ってしまうほどで、
正直、この授業に参加する意味を感じられませんでした。
せっかく海外まで来て、決して安くない授業料を払っているのに、ただ動画を見るだけでは、
あまりにももったいない……
もちろん、これは私が通っていた語学学校での個人的な経験です。
また、同じ時期に別の語学学校へ通っていた友人からも、先生の授業の質について不満を聞いたことがありました。
ただ、こうした授業の質は、学校だけで決まるものではなく、担当する先生や留学する時期によっても変わります。
口コミなどを確認しておくことは大切ですが、実際に自分が受ける授業がどうなるかは、
ある程度運の要素もあると思います。
私自身、この経験から、語学学校選びでは学校の評判だけでなく、「その時の先生や授業内容によって当たり外れがある」ということも頭に入れておいた方がいいと感じました。
ルームメイトとの共同生活は大変
マルタ留学中、個人的に大変だったことの一つが、ルームメイトとの共同生活です。
私が住んでいた寮では、複数人で同じ部屋を使っていたため、当然ながら生活習慣の違いがありました。
例えば、使った食器やフライパンを洗わずに、そのまま放置する人がいました。

撮影:Sree Travel 編集部
また、ゴミ箱に生ゴミが溢れ出しそうになっているのに、それでもそのまま。誰も捨てようとしない。
その周りにはハエが大量に飛び交っていて、「さすがにこれはどうにかしてくれ…..」と思うことが
何度もあったことを覚えています。笑

撮影:Sree Travel 編集部
夜に大音量で音楽を流したり、共有スペースで宴会が始まったりすることもありました。
床やテーブルを汚しても、そのままにしていることもあります。
このように共有スペースの使い方にも違いがありました。
また、生活習慣の違いに戸惑うこともあります。
例えば、シャワーを浴びるタイミングも人によって全然違います。
毎日シャワーを浴びる人もいれば、毎日は浴びない人もいました。
日本では毎日シャワーやお風呂に入ることが一般的だと思いますが、海外では逆に「毎日シャワーを浴びるの?」と珍しがられることもあります。笑
視点を変えるとこれは非常に興味深いことです。
海外の人からすると、日本人の生活習慣が「なぜ?」と思われているわけです。笑
このように、日本では当たり前だと思っていたことが、海外では当たり前ではない。
共同生活をしていると、こうした生活習慣の違いを実感する場面が何度もありました。
正直、「生活スタイルは異次元だな……」と思うこともあります。笑
ただ、ルームメイトとの共同生活にはメリットもあります。
必然的に英語でコミュニケーションを取る機会が増えるため、
英語を使う環境という意味では非常に良い経験になりました。
また、留学中に一人部屋を借りるとなると、その分だけ費用も高くなります。
そのため、私は多少大変なことがあっても、
留学中はある程度我慢して共同生活をすることをおすすめします。
せっかく海外に留学するのであれば、
異なる国籍の人と一緒に暮らし、生活習慣の違いを知ることも、
留学ならではの経験の一つだと思います。
デメリットも見方を変えると留学の価値になります。
寮・住環境が快適とは言えない
私自身、留学費用をできるだけ抑えたかったため、寮は安さを重視して選びました。そのため、ある程度の不便は覚悟していました。
しかし、実際に生活してみると、「安いから仕方ない」と片付けるには、なかなか厳しいと感じることもありました。
まず、シャワーのお湯が出なくなることが多々ありました。シャワーを浴びたいときにお湯が出ないのは、やはり困るものです。
また、部屋や建物内では、ゴキブリや蚊、アリなどの虫を見かけることもありました。日本の生活環境に慣れていると、こうした虫の多さには驚くかもしれません。
洗濯機が寮になかったことも不便でした。洗濯する場合は、日本でいうコインランドリーのような設備を利用することになりますが、料金が高かったため、私はできるだけ費用を抑えるために洗濯物を手洗いしていました。
もちろん、少しでも効率よく洗えるように自分なりに工夫はしていましたが、それでも手洗いで洗濯するのはなかなか大変です。日本で当たり前のように使っていた洗濯機のありがたさを、身をもって実感しました。笑
さらに、空調環境も、日本の生活に慣れているとかなり厳しく感じるものでした。夏は暑く、冬は暖房が十分とは言えず、季節によっては快適に過ごすのが難しいこともありました。
そして、私が滞在していた建物では、電力需要が大きくなると、地域全体で停電することもありました。
こうした不便は、一つひとつは小さなことに感じるかもしれません。しかし、それが毎日の生活の中で積み重なると、日本で当たり前だと思っていた生活環境が、いかに快適だったのかを実感します。
安さを優先して選んだ寮だったので、ある程度は仕方なかったと思います。それでも、実際に6ヶ月間生活してみると、「快適な住環境だった」とは、とても言えません。笑
もちろん、寮によって設備や環境は異なるため、すべての留学生が同じ経験をするわけではありません。
結局、マルタ留学は意味ないの?
ここまで、私が約6ヶ月間マルタで生活して感じたメリットとデメリットを紹介しました。
では、結局のところ、マルタ留学には意味があるのでしょうか?
私は、迷っているのであれば、行ってみるべきだと思っています。
まず、私にとって大きなメリットだったのが、ヨーロッパ各国へ旅行しやすかったことです。
マルタからヨーロッパ各国への移動は、日本から旅行するよりも安く済むことが多く、
留学中にさまざまな国を訪れることができました。
「海外に住みながら、休日には別の国へ旅行する」
これは日本に住んでいると、なかなかできない経験です。
そして、肝心の英語力については、
スピーキング力が自分でも分かるくらい格段に伸びました。
特に、私は留学中にかなり積極的に人とコミュニケーションを取っていました。学校でも寮でも、できるだけ外国人と話すようにしていたので、それがスピーキング力の向上につながったのだと思います。笑
実は、私はもともと6ヶ月で帰国する予定ではありませんでした。
コロナウイルスの感染拡大がなければ、さらに長くマルタに滞在していたでしょう。
そのため、もし予定どおり6ヶ月以上の留学生活を続けていたら、
さらに英語力を伸ばせていたのではないかと思っています。
6ヶ月間でも自分ではっきり分かるほどスピーキング力が伸びたので、
もう少し長く英語を使い続けていたら、どこまで伸びていたのかは今でも気になります。笑
一方で、リスニング力については、正直なところ、思っていたほど伸びなかったというのが実感です。
この経験からも、「海外に行けば英語力が勝手に伸びる」というわけではないと感じています。
留学先でどれだけ英語を使うのか。
どれだけ外国人とコミュニケーションを取るのか。
結局は、自分自身の行動が大きく関係します。
また、英語力とは別に、海外で生活すること自体にも大きな価値があると思っています。
実際に海外で生活してみると、日本では当たり前だと思っていたことが当たり前ではなかったり、逆に日本の良さに気づいたりします。
異なる文化や価値観の中で生活した経験は、今後の人生を必ず豊かにしてくれる。
私はそう思っています。
そして、「マルタは日本人が少ないから英語を伸ばしやすい」という点については、少し注意が必要です。
実際に生活してみると、日本人が少ない環境を探すのは簡単ではありません。
もちろん、日本人がほとんどいない国を選ぶという方法もありますが、母国語が英語ではない国であれば、結局その国の人同士では母国語を使う場面もあります。
つまり、「日本人が少ない場所に行けば英語が伸びる」という単純な話ではありません。
大切なのは、どこへ行くかだけではなく、そこで自分がどう行動するかです。
留学には決して安くない費用がかかります。
だからこそ、「せっかく海外まで来たのだから」と自分から人とコミュニケーションを取ったり、知らない環境に飛び込んだりすることが重要だと思います。
同じマルタ留学でも、毎日日本人と過ごして日本語ばかり話している人と、積極的に外国人と交流して英語を使っている人では、得られるものは大きく変わるでしょう。
「マルタ留学に意味があるのか、意味がないのか。」
その答えは、留学先だけで決まるものではなく、自分自身の行動によって変えることができます。
そして、本当に意味があったのかどうかは、実際に行った人にしか分からないと思います。
私は6ヶ月間マルタで生活して、今でも「あのとき留学してよかった」と思っています。
だから、もし今マルタ留学に行くかどうか迷っているのであれば、私は迷わず「行ってみるべき」だと思います。
せっかくお金をかけて海外へ行くのなら、あとは自分次第です。
行動しなければ、留学にかけた費用に見合う価値を得られないかもしれない。
逆に、自分から動けば、英語力だけではなく、海外で生活した経験や新しい価値観まで得ることができます。
私にとってマルタ留学は、間違いなく「行ってよかった」と思える経験でした。


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